こんにちは!小原です。
NorthTorchでは「書籍購入費負担」という制度があります。
技術書を中心として、月に5,000円までの書籍代を会社に補助してもらえる制度です。
参考: NorthTorchの福利厚生
以前は書籍の管理にScrapboxというサービスを利用していましたが、このたびノーコードツールのサスケWorksにお引越しすることになりました。
本記事では、以下の内容をお伝えいたします。
- サスケWorksの特徴
- NorthTorchでのサスケWorks活用例
- アプリのカスタマイズについて
私は今回初めてノーコードツールに触れましたが、使用感はとても良かったです。
サスケWorksでは標準で、業務によく使うアプリが搭載されています。
もし目当てのアプリがなかったとしても、プログラミングなどの専門知識なしで好みの機能を乗せたアプリが作成できるのは便利でした。
必要な機能が安価・手軽に得られるという点で、ノーコードツールは「即効果を実感できる効率の高いDX投資」と言えそうです。
サスケWorksの特徴
サスケWorksの特徴を簡単にまとめると以下になります。
- 業務アプリが作成できる
- プログラミング知識不要
- 作ったアプリにはWebからアクセス可能
つまり「PCやスマホなど、デバイス問わずアクセスできるWebアプリが、プログラミングなしで作れるサービス」ということになります。
一般的にWebアプリを一から構築しようとすると、Webやプログラミングなどの専門知識や開発時間が必要でした。
外注するとなると、それなりの費用もかかります。
それがサスケWorksを使うことで、プログラミングなどの特別な知識がなくてもWebアプリが構築できるようになります。
予算を気にせずに、手軽にシステム化できるのは大きなメリットです。
NorthTorchでのサスケWorks活用例
書籍購入負担制度について
冒頭でもお伝えした通り、NorthTorchでは「書籍購入費負担」という制度があります。
制度の概略は次の通りです。
- 購入した書籍は会社のものという位置づけ
- 書籍は貸出可能
- 紛失防止のため社外の方への貸し出しは禁止
現在、社内の蔵書は約100冊。
貸出先は社員だけとはいえ、これだけの冊数があると「どんな本があって、誰の手元にあるか」は管理しておく必要があります。
以前は書籍の管理として Scrapbox というサービスを利用していましたが、この度サスケWorksにお引越しすることになりました。
制度の運用方法
運用は以下のような流れで行っています。
- 書籍を購入したらサスケWorksに登録する
- 貸出時にステータスを「貸出中」に変更
- 返却したらステータスを戻す
1.書籍を購入したらサスケWorksに登録する
まずは購入した書籍をサスケWorksに登録します。
書籍のISBNを入力して「ISBNから書籍情報取得」ボタンをクリックすると、国立国会図書館のAPIより書籍情報を拾ってきてくれる仕組みです。
ISBNやタイトルなど、どのような項目を記憶しておくかはアプリ作成時にサスケWorks上で指定することになります。
なお、タグの提案機能はEmbeddingsという生成系AIの技術を使いました。
過去にユーザーが入力したタグと書籍のタイトルを比較して関連性の高い順に並び替え、意味的に近そうなものを提案するしくみです。
2.貸出時にステータスを「貸出中」に変更
書籍を借りているときには、ステータスを「貸出中」に変更します。
プルダウンメニューはサスケWorks側に用意されていて、項目の追加も自由にできます。
上記は現在私が借りている書籍の状態です。
3.返却したらステータスを戻す
書籍を返却したら、ステータスを更新します。
アプリのカスタマイズについて
プログラミングなしでもアプリが作れるサスケWorksですが、NorthTorchでは一部カスタマイズして利用しています。
簡単なものは手順を公開させていただいておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
※ ここでご紹介するカスタマイズは、サスケWorksのプレミアムプランの方のみ実装可能です
URLフィールドを画像に置き換える
URLをリンク先の画像に置き換える機能を作成しました。
【before】
【after】
実装方法は以下の記事でご紹介しました。
>> 参考記事:URL フィールドを 画像に置き換える方法
テキストボックスクリアボタン
ボタンをクリックすると、画面上のテキストボックスの内容を削除するボタンを設置しました。
実装方法は以下の記事でご紹介しました。
>> 参考記事:テキストボックスの内容をクリアする方法
書籍情報取得機能&タグリコメンド
APIサーバーを立てて、以下のような機能を実装しました。
- 取得したISBNをもとに国会図書館APIから書籍情報を取得
- 過去に入力したタグを記録しておく
- 書籍タイトルに近い意味のタグをリコメンド
APIサーバーにはDjango REST frameworkという技術を使っています。
こちらはやや複雑なため、実装方法は割愛させていただきます。
まとめ
私にとって初めてのノーコードツールでしたが、画面も分かりやすくて使いやすかったです。
日常的にパソコンを使っている方であればすぐに慣れると思います。
最後にご紹介したような細かいカスタマイズが不要な方は5,000円/月で11人分のアカウントが付いてくるので、例えば従業員数10人なら一人当たり月額は500円程度で導入できる計算です。
低予算でDX化を始めたい方には魅力的なサービスだと思います。
参考:ノーコードWEBアプリ作成ツール サスケWorks