ヤマダです。
前回から大分時間が空いてしまいました。
今回はQlikSenseのDynamicViewについて調べてみました。実装方法は前回記事のオンデマンド(以降ODAG)と似ているのでご一読しておくといいかと思います。
DynamicViewとは?
公式ドキュメントはこちらになります。ODAG同様、アプリ上でユーザが任意にリロードする手法となります。ODAGはリロード結果を別アプリで表示することになりますが、DynamicViewは同じアプリで表示することができます。
DynamicViewの構成
アプリを2つ作成します。(ODAGで作成したアプリをそのまま使用できます)
・引数を渡すアプリ(以降、選択アプリ)
リストボックスを表示し、データを選択できる画面を作成します。
・引数を貰うアプリ(以降、テンプレートアプリ)
選択アプリから引数を受け取りロードスクリプトに設定します。
実装方法
1.管理コンソールの設定
2.選択アプリの作成
3.テンプレートアプリの実装
4.選択アプリのDynamicViewのチャート作成
管理コンソールの設定
サーバーのDynamicViewの設定をOFF→ONにします。
選択アプリの実装
ODAGと同じアプリを使います。使用データも同じです。
テンプレートアプリの実装
こちらもODAGと同じアプリを作成しグラフをマスターアイテムに登録します。
選択アプリにDynamicViewのチャートを作成
選択用アプリを開き、シートの編集画面で画面左の「ダイナミックビュー」、「新規作成」の順にクリックします。
設定画面が表示されますので各情報を入力します。
設定情報は以下になります。
項目 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
名前 | 任意のグラフ名を入力 | DynamicView_test |
テンプレートアプリ | テンプレートアプリの設定 | uriage_detail |
行数制限 | DynamicViewの実行条件 | 行数制限数式 |
数式 | DynamicViewの実行可能条件を設定 | count(distinct [商品コード]) |
最大行数 | ODAGの実行条件の最大行数を設定 | 1 |
行数制限を「なし」に設定した場合は無条件でDynamicViewを実行することができます。今回は商品コードの選択数が1つの場合のみ実行可能としています。作成ボタンをクリックするとDynamicViewのオブジェクトが作成されます。
作成されたDynamicViewをシートに追加します。
これで終了です。
実行
商品コードを1つ選択しチャート左上のアイコンをクリックします。
DynamicViewのポップアップが表示されますので「最新の情報に更新」をクリックするとリロードが開始されます。
リロードが終了するとチャートが表示されます。
まとめ
ODAGのようにアプリが2つならないのでユーザーは使いやすいと思いますが、ODAG同様ユーザがリロードできるのでサーバーリソースには十分に気を付けてください。
今回はこのへんで!