izumi ito/ 2021年 9月 3日/ 技術

こんにちは、伊藤です。

前回のエントリーで及部さんにモブワークについてお話していただく会(略して及部さんの会)を実施したお話をしました。
今日はその後起きたチームの変化について書きたいと思います!

モブプロを業務で取り入れた

会の後から割とすぐ「業務にモブプロを取り入れよう!」という流れになりました。
「やろう → 計画を立てる → カレンダーに登録する → GO!」までがめちゃくちゃ早かったです。
これは一部の人がモブに触発されたのではなく、チーム全体が「モブをやる意味」を理解しモブに対する下地がチーム全体でできていたことが大きいと思いました。

現在、実際にやり始めてから2週間たちます。

チームに変化が起きた

モブプロを実施する以外にも、以下のような行動の変化が起きました。

  • 良いモブプロのやり方についてみんなで考えるようになった。
  • やることの意味/やらないことの意味をみんなで意識するようになった

" 良いモブプロについてみんなで考えるようになった "については、本を購入してやり方を学んだり(守破離の守ですね)、毎回モブプロの後に「今日どうだった?」と定点観測するようになりました。

定点観測については中村洋さんの会でも「定点観測して、ディスカッションして、またやってみるのを繰り返すのが大事やで」と教えていただいていたので、それが実際に行動として表れ始めたことは大きな一歩だと思います。
定点観測を続けることによりまた新たな気づきがあると思うので、チーム力がさらに加速するといいなって思います。

" やることの意味/やらないことの意味をみんなで意識するようになった "は、なんでもモブでやるのではなく「これはモブでやったほうがいいよね、これは分担してやったほうがいいよね」というのをチームで判断するようになってきたように感じました。

「コストはかかるけどこれはみんなでやることに意味があるからやろう」というような、今までは避けがちだった選択を取れるようになったことは、及部さんの会前後でチームの変化を感じました。

おわりに

及部さんの会を実施する前は、

  • わいわい、モブは楽しそう
  • 暗黙知の共有や他の人のやり方を知る点など得るものが大きそう
  • というポジティブなイメージは持っていたものの、

    • 使いどころを考える必要がありそう(費用対効果)
    • 良いモブのやりかたをわかってないと辛くなったり独占状態になりそう。つまり難しそう。
    • 疲れそう、とにかく疲れそう

    というネガティブがイメージが働いてなかなか踏み切れずにいました。
    この及部さんとの会を通じて、自分達が抱えているモブに対するネガティブなイメージについて、"イメージ"という抽象的なレベルから一歩抜け、解像度をあげて考えることできました。
    それがモブに対するイメージを変え、チーム全体を「やってみたい」という気持ちにさせてくれたのだと思います。

    そして、個人的には及部さんの場の作り方がとても勉強になりました!

    ScrumFestSapporo2020の島田さんのキーノートに「人ではなくプロセスをリードする」という言葉があり、自分はこの言葉がとてもいいなと思っていました。
    一方で、プロセスをリードするということが具体的にどういうふるまいなのかはわかっていませんでした。

    今回及部さんが、その場にいる人たちと対話しながら場を作っていく様子を見ていて、「そこにいる人が自分達で答えを見つけられるお手伝いをする、そしてそれが加速できるように自分の知識や経験をうまく取り入れていく」のがプロセスをリードするということだと思いました。

    目の前でチームが変化する様子を見られるのは楽しいな!

    About izumi ito

    最近は主にPythonで仕事をしている認定スクラムマスターです。 仕事以外では、「アジャイル札幌」というコミュニティでアジャイル開発の講師やワークショップを開催していますので、お気軽にご依頼ください。